法人化することにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

今までは個人事業主ですが、法人化(会社にする)するとメリットはあるのでしょうか?反対にデメリットはあるのでしょうか?

まず私の個人的な意見を申し上げますと・・・

事業の売上見込みがある場合、すでに個人事業主として数年経営し、安定あるいは成長しそうな場合は          

           ↓

    法人化することおすすめします。

反対に、事業をこれからどう展開してゆくか未知な部分が多い場合、売上の見込みが予測できない場合は、個人事業主としてスタートし、様子を見ることおすすめします。

ではメリットについて述べます。

(メリット)

@有限責任です。

有限責任」とは会社に出資した人は、たとえば会社が多額の債務を抱えてしまい会社財産だけでは返せなくなっても、出資した人個人の財産は支払う必要はありません。株式会社・LLC(合同会社)・有限会社(18年5月以降は作れません。)が「有限責任」の仲間です。

→しかし、

個人事業主の場合は「無限責任」となりますので、出資した人は事業の財産を超えて個人の財産を支払わなければなりません。

また、たとえ法人であっても合資会社・合名会社は「無限責任」の仲間です。

A信用度は比較的高いです。

現在は1円からの出資も出来るとのことで、会社としての信用度は資本金から考えると疑問あり?とも言われておりますが、実際@で述べました「有限責任」であること、取引先との契約などでも法人(会社)であることは信用を得られやすいと言えます。

B社会保険に加入することで、個人事業主よりも安心な部分も有りです。

健康保険、厚生年金保険に加入できます。(加入義務あります。)厚生年金保険は支払は国民年金保険よりも多く支払わなければなりませんが、将来リタイアした場合、収入面での安心感はあります。
しかし、売上面が厳しい場合、負担となる可能性も大きいです。

C税金負担の対策の可能性も有りです。

個人ですと所得税に応じて累進税率として税金を多く支払う制度ですが、法人化することで、役員報酬として会社からお給料をいただくことで、節税になる可能性もあります。

→ただしですが、1人出資1人代表取締役の会社であったり、出資者と取締役が全て同族関係の場合は会社からお給料をいただいて、所得を抑えて節税出来ない場合が多くあります。

会社からお給料を頂いて節税!に関しては、最寄の税理士さん、市区町村あるいは商工会などの税金相談を相談されることお勧めします。

D最初の2年間は消費税を免税できます。

資本金を1000万円未満ならば、設立当初から2年間は消費税が免税できます。

では、反対にデメリットについて述べます。

(デメリット)

@設立費用が高いです。

株式会社の場合ですと、設立するための登録免許税、公証役場への手数料だけで、自分で行っても30万円程は必ず出費しなければなりません。

LLCの場合は登録免許税のみで、6万円、定款に貼付する印紙代で4万円ほどですが、知名度では株式会社の方がやはりLLCより高いと考える方も多いようです。しかし、「LLCとは?」という話題で反対に注目されることもあるようです。

A経理手続・税務署への手続が大変です。

法人化すると、複式簿記による記帳と貸借対照表、損益計算書などの決算書を作成し、毎年決算終了→確定申告を行わなければなりません。個人事業主よりも複雑かつ難しい手続が必要となります。

B何か変更があるたびに登記手続が発生します。

例えば、会社の住所を移転するだけでも、法務局(登記所とも言います:会社に関する管轄する役所)に登記を行わなければなりません。個人事業主の場合はこのような登記手続は発生しません。(個人事業主はそもそも登記はしません。)

その他、役員変更・増資・減資・社長の自宅の変更・事業目的の変更・役員の任期終了の更新など、たくさんあります。
他にもたくさんありますので、会社に何かの変更がある場合は登記手続きは必ず思い出す必要があります。

従いまして、法人化するには、冒頭で述べましたように最初は個人事業主として出発→経営の安定と成長とともに法人化してゆくパターンがおすすめなのではと感じます。